インビザラインが浮いてしっかり入らない!原因と対処法
インビザライン治療ではマウスピース型の装置を使って歯並びを整えていきます。実際に治療をしていくと、マウスピースがしっかり奥まで入っていない気がする、と感じることがあります。
このような感覚がある時、とくに問題とならないケースもありますが、原因によっては治療の進み方に影響を及ぼす場合があります。そこで今回は、インビザラインが浮いてしまう場合に考えられる原因、そしてその対処法についてご紹介していきます。
インビザラインが浮いてしまう原因
◆マウスピースの交換直後である
インビザライン矯正では、マウスピースの交換は決められた間隔で、患者様ご自身で行っていただきます。マウスピースの交換を繰り返していくことで歯並びが動くように設計されていますので、次の段階のマウスピースに交換したばかりの頃は、当然合わない部分があり、若干浮いたような感じになります。
ですが、これは装着をつづけることによりだんだんと歯が動き、フィットしていきますので、通常は2~3日もすれば改善していくのがわかるでしょう。
◆奥までしっかりと入り切っていない
単に手で押して装着しただけでは、マウスピースがしっかり奥まで入らないことがあります。
この状態で使い続けていると、治療計画の通りに治療が進まなくなる恐れがあります。
◆装着時間が十分でない
インビザラインのマウスピースの装着時間は20~22時間以上とされています。つまり、基本的には食事と歯磨きの時以外にはずっとつけていただく、ということになります。装着時間がそれに満たないと、歯が十分に動かず、マウスピースがきちんと入らなくなる、ということが起こる可能性があります。
◆変形してしまった
マウスピースの素材は強度に優れていますが、持ち歩きの際にケースに入れず、強い外力がかかってしまった、歯ぎしりが強い、洗浄する際に熱湯を使った、というようなことがあると、マウスピースが変形し、きちんと歯にはまらなくなることがあります。
インビザラインが浮いた場合の対処法
◆チューイーを使用する
手でグッと押し入れてきちんとはまったと思っていても奥まで入り切れていない場合というのは多いものです。
対策として、マウスピースの装着時は必ずチューイーを使うようにすると浮き上がりを防止できます。
◆装着時間をできるだけ長くする
マウスピースの装着時間は治療の進み具合に直結するものです。そのため、食事をしたらできるだけすぐに歯磨きを終わらせ、できるだけ長くマウスピースを装着するようにしましょう。
◆歯科医院で一度見てもらう
数日装着していても浮き上がりが改善しない、チューイーを噛んでも浮き上がりの程度が大きい、というような場合にはマウスピースが変形している、もしくは歯並びが合わなくなっている可能性もあるため、一度歯科医院で状況を見てもらうようにしましょう。合っていないマウスピースを無理に使い続けると治療計画通りに治療が進まなくなる恐れがあるため、場合によってはマウスピースの作り直しが必要になることがあります。
以上、インビザラインのマウスピースが浮き上がる場合の原因と対処法についてご紹介しました。基本的にインビザラインはご自宅で、患者様がマウスピースを交換することで治療が進んでいくシステムです。
ただ、それには正しくマウスピースを装着できていることが必要不可欠になります。
もしもマウスピースの入り具合に違和感を感じた場合には、一度早めに歯科医院に相談し、経過に問題がないかの確認、また適切なアドバイスをもらうことが大切です。