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COLUMNコラム

マウスピース矯正コラム

矯正治療で親知らずは抜いた方がいいの?

矯正治療においては、歯を並べるスペースが足りない場合に、抜歯をして(多くの場合第一小臼歯)歯を並べる、という方法をとることがあります。なるべく抜歯は避けたいものですが、そのまま抜かずに並べると、口元が前方に突出した顔つきになることもあり、そのような場合にはやむを得ません。

このような抜歯の他にも矯正治療を行う場合、積極的に親知らずを抜く、ということが行われます。親知らずはいらない歯とよく言われますが、やはり抜きたくないという人もいるのではないでしょうか。

今回は、矯正治療の際になぜ親知らず抜歯が勧められるのか、ということについて見ていきたいと思います。

矯正治療の際に親知らず抜歯を勧められる理由

矯正治療で親知らずを抜くのを勧められる理由は、「親知らずによって歯並びが乱れてしまう可能性があるから」です。親知らずは、大体18歳くらいから生えてくる前から8番目の歯ですが、この歯が生えてくる際に手前の歯に力をかけてしまい、結果的に前歯が重なってしまうことがあります。
つまり、せっかく矯正治療できれいに並んだ歯並びが、親知らずが生えてくることによって乱れてしまうことがあるのです。

これは、絶対に起こるというわけではありませんが、やはりそのようなリスクを避けるためにも、予防的に積極的に抜くということが一般的には推奨されます。また、前方に出ている歯を後ろに引っ込めていく場合、親知らずがあることで後ろに下げにくくなってしまうという理由で抜くこともあります。

矯正治療で親知らず抜歯を勧められる時期

親知らずは、一般的に18歳前後から生えてきます。中には30代を過ぎてから生える人もいます。

矯正治療を始める時期や、お口の状況によっても親知らずを抜く時期というのは変わってきますが、親知らずが生える前に矯正治療が終わった場合には、矯正治療が終わった後に、なるべく歯根が完成する前に抜くのが楽ということもあり、親知らずの位置がある程度抜きやすいとこまで来たら、早めに抜くのが推奨されます。

もしくは、10歳前後の時期に、親知らずが卵の状態でまだやわらかい段階で抜く方法というのもあります。この方法だと、痛みや腫れを軽く、楽に抜くことができるのがメリットです。

親知らずが生え始めてから矯正治療を行う場合には、まず親知らずを抜いてから矯正治療を開始する、というパターンが多いようです。
ですが、これに関しては個人のパターンに応じてケースバイケースということになるでしょう。

一般的には、親知らずは残しておくとトラブルの原因となることが多く、他の歯に悪影響を与えることも多いため、矯正治療をしていなくとも予防的に抜歯が勧められます。とはいえ、中には残しておいて問題ないケースもありますので、ご自分の場合にはどうしたら良いか、できるだけ抜きたくないということであれば、担当医と相談してみることをおすすめします。

矯正治療で歯茎が下がる?歯茎が下がらないようにするためには

矯正治療をすると、歯茎が下がってしまい、歯が長く見えることがあります。このような矯正治療による歯茎下がりは、特に成人矯正において起こりやすい現象ではありますが、できれば起こってほしくない、という方も多いのではないでしょうか。

今回は、矯正治療による歯茎下がりについてその原因と対策についてご紹介します。

歯の矯正で歯茎が下がってしまう原因

歯の矯正治療で歯茎が下がってしまう場合、次のような原因が考えられます。
■歯周病で歯茎が腫れている歯茎が引き締まった
歯並びが悪いと、歯磨きがうまくできないので歯茎が歯周病で腫れた状態になることがあります。矯正治療をすることによって歯磨きがしやすくなり、歯茎の炎症が落ち着くと、歯茎が引き締まることによって、あたかも歯茎が下がったように見えてしまうことがあります。
矯正治療中は、特に歯に装置が固定される場合、歯の衛生管理が難しくなって歯周病が悪化しがちなので、特にそのような現象が起こりやすくなります。

■重なっていた歯茎のダブつきが取れた
歯並びが重なっていると、その周囲にある歯茎がダブついてしまいます。歯並びを適正な位置に整えるとダブつきが取れて、歯茎が下がったように見えてしまうことがあります。

■矯正中に力がかかりすぎた
矯正治療というのは、歯や骨に負担をかけないよう、歯に弱い力をかけて動かしていきます。それにより、歯にも骨にも影響がないように動かしていくことができます。ところが、力が強くかかってしまうと骨が減ってしまい、歯茎も下がってしまうことがあります。

■外側に歯並びが広がりすぎた
歯槽骨に対して歯の大きさが大きく、並べても収まりきらない場合、どこかの歯を間引いて(抜歯して)並べる必要があります。ところが、このようなケースで抜歯をせずに無理やり並べてしまうと、歯が外側に広がるような形となってしまい、歯の外側にある骨が薄くなってしまい、歯茎が下がってしまう原因となります。

歯の矯正で歯茎下がりを起こりにくくする対策

歯並びが重なっているケースや、元々歯茎が腫れている場合、歯並びが整うことによって歯茎が下がって見えるのは、ある程度仕方のない部分はあります。ですが、問題のあるような歯茎下がりが起こらないようにするためには、次のような対策法があります。

■歯周病対策をする
矯正治療中にケアが不十分になってしまい、歯周病が進行してしまうと、矯正治療が終わって歯茎が引き締まった時の落差が大きくなります。そのため、矯正治療中の歯のケアには特に気を使って行うようにしましょう。

■無理な矯正をしない
これは、歯科医院選びとも関係してきますが、歯に力をかけすきたり、抜歯が必要なケースなのに抜歯をしないで矯正するというようなことを避けるようにしましょう。矯正治療前にしっかりと診査・診断をし、治療方針をさまざまなリスクなども含め、きちんと説明してくれる歯科医院を選ぶことが大事です。

矯正治療で抜歯をするメリット・デメリット

矯正治療、特に大人になってから矯正治療をする場合、抜歯をして(間引きをして)矯正をするケース(親知らずは除外)というのが多くあります。できれば健康な歯はできるだけ残しておきたいものですので、歯を抜くのは避けたい、と思うのは当然のことですが、抜歯をして矯正することで歯の寿命を延ばせられるというメリットがあります。

今回は矯正治療で抜歯をするメリット、抜歯をしないメリットについてご紹介します。

不自由なく食事をするのに必要な歯の本数

8020運動という言葉を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。これは、日本歯科医師会と厚生労働省が推し進めているもので、「80歳の時点で20本の歯を残す」ということを目標としたものです。

老後をイキイキと過ごすためには、食事をしっかりと摂れることが大事になってきます。そのためには20本の歯が残っていると固いものでも不自由なく食べられると言われています。

矯正で大事な歯を抜くと歯の本数が減るので不安を感じる人もいるかもしれません。ですが、歯並びによっては抜歯をして矯正治療をしたほうが、その後の全体的な歯の寿命が延びることもあります。

80歳の時点で歯が20本以上残っている人の多くは、歯並び、噛み合わせが良いという特徴があります。それゆえ、歯並びと噛み合わせをよくするための抜歯というのは、時に積極的に行なったほうが良い場合もあるのです。

抜歯をするメリット

抜歯をして矯正治療をする場合というのは、歯を並べるのに十分なスペースがないケースです。また、出っ歯で口元が前に突出している場合などにおいては、例え歯並びだけを整えたとしても、抜歯をしなければ口元を引っ込めることができません。

これらのようなケースにおいては、抜歯をして矯正をすることにより、見た目を美しく、無理なく歯並びを整えることができ、矯正後の後戻りを起こりにくくすることができます。

抜歯をするデメリット

抜歯をするデメリットは、歯の本数が少なくなって舌のおさまるスペースが小さくなってしまうことです。舌がおさまるスペースが小さいと、舌は奥に落ち込むしかありませんので、空気の取り込み量が減ってしまったり、眠っている間にいびきや睡眠時無呼吸症候群などを引き起こしたりする原因にもなります。

そのため、抜歯が必要なケースであっても、無闇に抜歯するということは避け、最小限の抜歯にとどめます。

可能であれば、成長段階にある子どものうちに矯正するのがベスト

以上のように、ケースバイケースで抜歯が必要な場合には積極的に行なったほうが良いと言えますが、もし可能ならば、成長段階にある子どもの時点で矯正治療をしておくのがおすすめです。

なぜかというと、子どもの段階であれば、歯の生えるスペースを調整しながら矯正治療ができるので、将来的に抜歯を避けられる可能性が高くなるからです。

ちなみに、この方法は、中学生以降になって成長が止まってからでは行うことができませんので、お子さんの歯並びが気になっている方は、早めに矯正治療を検討されることをおすすめします。

歯ぎしりがひどくてもインビザラインは可能?

目立たずに矯正治療が可能なインビザラインは、特に成人の方に大変人気のある矯正治療法です。インビザラインのマウスピースは基本的に、食事、歯磨きの時以外にはずっとつけていただく形になりますが、歯ぎしりや食いしばりのある方では注意が必要になってきます。
今回は、歯ぎしりをしている人でもインビザラインは可能なのか、ということについてご紹介していきます。

歯ぎしり、食いしばりってどのくらいの力がかかる?

歯ぎしりというのは、通常、眠っている間に歯をギリギリと擦り合わせたり、ギュッとかみしめている状態をいいます。そして、食いしばりというのは、力を入れるときや何かに集中している時などにグッと歯を合わせる癖のことをいいます。
このような歯ぎしり、食いしばりというのは、体重以上の力がかかると言われており、しかもそれが継続して続くため、歯や顎を傷めてしまう原因になります。

歯ぎしりがひどい人はインビザラインのマウスピースが割れることも

インビザラインのマウスピースをつけた状態でも歯ぎしりや食いしばりをしてしまう場合、そのダメージはマウスピースにも当然いくことになります。インビザラインのマウスピースは薄いプラスチック素材なので、強い力がかかり続ければ割れてしまうリスクがあります。

矯正装置であるマウスピースが壊れてしまっては、矯正治療を行うことができなくなってしまうので、明らかに歯ぎしりがひどい人に関しては、インビザラインは避けた方が良いでしょう。
そのような場合には、白い装置を使ったワイヤー矯正、もしくは、歯の裏側に装置をつける裏側矯正(舌側矯正)などをおすすめいたします。

マウスピースの噛み締めにも注意

歯ぎしりや食いしばりをしていない人でも、インビザラインのマウスピースをつけた途端に、その違和感によって無意識に噛み締めてしまう、という場合もあります。噛みしめが続くとやはりマウスピースの変形や破損を起こしてしまう可能性が出てくるため、「噛みしめない」ということは常に意識していただく必要があります。

歯ぎしりは放置せずに歯科医へ相談しましょう

現在、歯ぎしりの主な原因は、ストレスであると言われています。そのため、ストレスを減らすことで歯ぎしりは改善する可能性はありますが、実際のところそう簡単には改善しないのが現状です。ただ、日中に噛みしめる癖がある場合、それをやめることで夜間の歯ぎしりが減るということはわかっているので、日中の噛みしめがある方はまずはそこを意識してやめてみるといいかもしれません。

歯ぎしりは、放っておくと歯を破壊してしまい、歯を失うことにもつながっていくものです。そのため、歯ぎしりのひどい方は、一度歯科で相談してみることをおすすめします。

歯並び、噛み合わせと運動能力との関係

矯正治療は、見た目がよくなるのが大きな魅力ではありますが、歯並びが良くなることで歯が磨きやすくなり、歯の健康状態も保ちやすくなります。またそれだけでなく、消化機能にもプラスに働き、体幹もしっかりするので、体の健康状態改善にも大きなメリットがあります。

また、矯正することで運動能力向上の効果があることもわかっており、一流のスポーツ選手が矯正治療をした後にめざましい活躍をしたケースもいくつかあるようです。今回は、歯並び・噛み合わせと運動能力との関係についてご紹介します。

歯並びや噛み合わせが悪いと、運動能力がうまく発揮できない理由

歯並びや噛み合わせが悪いと、次のような理由で持っている能力を発揮しにくくなる可能性があります。

1.思い切り食いしばれない
重いものを持ち上げたりなど、力を出す必要がある場合には、奥歯でしっかりと食いしばるということが重要になってきます。そのため、もし噛み合わせが悪い場合、思い切り力を出せない可能性があります。

2.噛み合わせが悪いと体全体の筋肉バランスに影響する
噛み合わせがずれている場合、そのズレを体のどこかが補正しようとします。その結果、全身の筋肉のバランスが悪くなってしまうことがあります。

3.スタミナ不足になりやすい
歯並びがガタガタで狭いと、舌の置き場所が小さくなってしまうため、舌が喉の方に落ちてしまう「低位舌」の状態になります。そうすると、その分喉が狭くなってしまうので、酸素の取り込みが少なくなってしまい、スタミナ不足になりやすいと言われています。

4.歯の健康が失われやすい
歯並びや噛み合わせが悪いと、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。それにより歯の健康状態が悪くなると、歯の痛みなどにより運動能力が思うように発揮できなくなります。

歯並び・噛み合わせの悪さによる運動能力の低下を防ぐための方法

歯並びや噛み合わせが悪くて、運動能力に影響が出ている可能性がある場合、次のような方法をおすすめします。

◆矯正治療をする
スポーツ選手が矯正治療をして、それまでよりも良い成績を収めているように、思い切って矯正治療をしてみるというのもいいかもしれません。
矯正治療の目的は、そもそもが歯の健康、体の健康状態を改善するためのものですので、そう言った意味でも、将来のことを考えて歯並びを整えておくのはおすすめです。

◆スポーツマウスピースを入れる
歯並びや噛み合わせは良くないけれども、矯正治療までは考えられない、という方には、ひとまずスポーツマウスピースを入れることをおすすめします。
スポーツマウスピースを入れることにより、噛み合わせのずれが補正され、しっかりと噛めるようになり、運動能力の向上が期待できます。

矯正後のリテーナーはいつまでつけるの?

矯正治療が終わって、「やっと念願の美しい歯並びが手に入った!」と喜んでいても、そのままにしていると、「後戻り」という現象が起きて、歯並びがだんだんとずれていってしまいます。そのようなことを防ぐために大事になってくるのが、リテーナー(保定装置)と呼ばれるもので、これを装着することで、矯正治療後の歯並びの後戻りを防ぐことができます。

リテーナーを正しく使用することで、美しく整った歯並びを維持していくことができますが、一体いつまで付けなければならないのか、と疑問に思われる方も多いと思います。そこで今回は、リテーナーの使用期間や注意点などについてご紹介していきます。

リテーナーとは

矯正治療が済んで、その後の歯並びの崩れを防ぐために使用するのがリテーナー(保定装置)です。矯正治療によって歯を動かし、位置は変わりますが、新しい歯並びに歯の周囲組織が馴染むまでにはある程度の期間が必要で、きちんと固定しておかないと、歯が元の位置に戻ろうとしてしまうのです。

リテーナーの種類にはいくつかあり、固定式のもの(下の前歯の裏側に固定する)、取り外し式のタイプ(ワイヤータイプ、透明マウスピースタイプ)が主に使用されています。

インビザラインなどの透明なマウスピース装置で矯正をした人は、通常、透明マウスピースタイプのリテーナーを使用していただきます。

リテーナーはいつまで?1日に何時間装着する?

リテーナーが必要となる期間は、通常、矯正治療にかかったのと同じくらいの期間くらいです。基本的には、矯正治療にかかる期間は大体2年前後ですので、リテーナーもそのくらいつけていただく感じになります。1日に装着する時間は、矯正治療が終わった当初は1日中装着していただき、その後様子を見ながら数ヶ月経ったら、担当医の管理のもと、だんだんと装着時間を減らしていきます。そして、最終的には、就寝中のみつけていただくという形が一般的です。

ですが、骨がしっかりと固定するまでの期間というのは、それぞれのお口の状況によっても違いがありますので、なるべくなら長めに装着しておくくらいの気持ちで使用していただいた方がより確実です。

リテーナーを正しく装着しないとどうなる?

固定式のリテーナーの場合は、特に何もする必要はありませんが、もし取り外し式のリテーナーを正しく装着しなかった場合、だんだんと歯並びがずれて重なったりなどしてきてしまいます。

その後、再治療は可能ではありますが、歯にとっては再度大きな負担がかかってしまうことになります。その際、特に歯の根っこが短くなってしまうといった現象が起こってしまうことがあるので注意が必要です。歯の根っこが短くなると、歯が早く抜けてしまうリスクが高くなるので、状況によっては再治療が行えない場合というのもあります。

そのため、矯正治療が終わった後も油断せずにきちんとリテーナーを使用し、歯並びがずれないようにしていくことが大切です。

インビザラインの治療期間はどのくらい?

インビザラインは、マウスピース矯正の一つで、透明なマウスピースを順次交換していくことで歯並びが整っていきます。歯の表面に器具やワイヤーを付けないので、普通のワイヤー矯正と比べると、あまり歯を動かせないイメージの強い方もいるかもしれません。ですが、実際はというと、インビザラインの治療期間は一般的なワイヤー矯正と比べて治療期間にはほとんど差がないと言えます。

インビザラインにかかる治療期間

インビザラインの治療期間は、もちろん症例によってもそれぞれ異なりますが、一般的な矯正治療と同様の期間(2年前後)が目安です。ただし、インビザラインの場合、歯の移動距離が大きすぎたり、歯を平行移動したり、ということはあまり得意としませんので、可能な症例というのはワイヤー矯正と比較して限られてきます。

インビザラインは取り組み方次第で治療期間が長引くことも

インビザラインは、固定式の装置ではなく、患者様自身で自由に取り外しが可能なマウスピース型の装置です。それゆえ食事に支障が出ない、歯磨きの時に邪魔にならない、いざというときは外せる、といった大きなメリットがありますが、逆に外せるが故のデメリットというものも存在します。

それは、装着している時間が短いと、効果が得られない、という点です。つまり、インビザラインは、患者様の取り組み方次第では、治療期間が長くなってしまうこともあるのです。

インビザラインの治療を長引かせないようにするための注意点

◆装着しない時間をなるべく短くする
インビザラインのマウスピース装置は、基本的に1日に20時間つけていないときちんと効果が出ません。そのため、マウスピース装置を外すのは、食事と歯磨きの時だけ、というように徹底することが大事です。

外しておく間はしっかり管理する
マウスピースを外している間は、ケースに必ず入れるなどして、しっかりと管理しましょう。もし紛失してしまうと、再度型をとって作り直しということになってしまいます。

決められたマウスピースの交換のタイミングを守る
マウスピースの交換は、基本的に、患者様ご自身で2週間ごとに行っていただきます。そのため、交換のタイミングをカレンダーに記入するなどして、忘れないようにすることが大事です。

虫歯や歯周病にかからないように気をつける
治療期間中に虫歯や歯周病などのトラブルが発生すると、矯正治療を中断せざるを得ない場合も出てきます。場合によってはマウスピース装置が合わなくなることもありますので、矯正中の歯のケアにはより一層注意を払いましょう。

妊娠中に矯正治療しても大丈夫?

インビザラインなどのマウスピース矯正が出てきてから、大人になってから矯正治療をしたい、という人が増えています。そこで女性からよくご質問を受けることとして、「妊娠中に矯正治療しても大丈夫?」というものがあります。妊娠中には注意が必要な歯科治療、矯正治療は可能なのでしょうか?

妊娠中の矯正治療

矯正治療というものは、歯を徐々に動かして歯並びや噛み合わせを整えていくものです。そのため、麻酔を使ったり外科処置をしたりということはありませんので、治療に関しては特に問題ありません。ですが、例えばつわりがひどい人の場合には、口の中に物が入るだけで吐き気を催してしまいやすいため、難しいかもしれません。

もし、矯正治療途中で妊娠が発覚した場合、つわりのせいで矯正器具をつけていると気持ち悪い、切迫早産になって歯医者に通えない、妊娠後期で体をあまり動かせない、というようなことが起こる可能性もあります。そのような場合には、一旦矯正治療を中断したほうがいいこともあります。

妊娠中に矯正治療を行う場合に気をつけること

1.虫歯や歯周病対策をより強化する
矯正治療中には、ただでさえ虫歯や歯周病リスクが高くなるのに加え、妊娠中の口内環境の悪化はそれをさらに強化してしまいます。そのため、妊娠中に矯正治療をする人は、かなり念入りにお口のケアを行うこと、そして間食を極力避けるなど、食生活への注意も必要になってきます。また、歯科医院でのクリーニングも積極的に行うとよいでしょう。

2.矯正に必要な抜歯は妊娠期を避ける
成人矯正の場合、顎を広げることはできないため、矯正治療を行うに当たって小臼歯の抜歯が必要になるケースも少なくありません。また、歯並びを乱す原因となる親知らず抜歯が必要になることもあります。このような抜歯は、妊娠中には行うことができないため、妊娠期を避けて行います。

3.途中で一旦中断する可能性も
つわりの状況、お体の状況によっては矯正治療を一旦中断せざるをえない場合もあります。

4.人によってはストレスになることも
妊娠中というのは、精神的にも不安定になりやすい時期でもあります。矯正器具を使用することで、よりストレスを感じてしまう人もいるかもしれません。このようなストレスはあまり母体やお腹の赤ちゃんにとってもよいものではありませんので、あまりにストレスを感じるような場合には、一旦中断することも考慮に入れたほうがいいかもしれません。

女性は、妊娠をするとやはり色々な面で制限が出てきてしまいます。矯正治療を考えている方は、妊娠・出産を考える前の、できるだけ早い時期に済ませておくことをおすすめします。もしも矯正中に妊娠してしまった場合には、お体の状態をみながら、無理をしないように進めていくようにしましょう。

金属アレルギーがあっても、矯正治療は可能?

アレルギーをお持ちの方は、金属アレルギーも気になるのではないでしょうか?特に、歯科治療においては、金属を使用した治療というのがよく行われるため、なるべく金属を避けた材料を選ぶ方もいらっしゃるかと思います。

矯正治療ではよく針金を使用するため、金属アレルギーのリスクが心配になってしまう方もいるのではないかと思います。今回は、金属アレルギーのある方の矯正治療についてご紹介します。

金属アレルギーとは

金属アレルギーとは、金属の成分によって、皮膚や粘膜がアレルギーを起こすというものですが、近年、歯科金属アレルギーを起こす人が増えていると言われています。歯科金属アレルギーは、必ずしも口の中に症状を起こすわけではなく、全身に金属イオンが回って、全身の至る部分の皮膚に湿疹や皮膚炎といった形で症状を起こすことがあるため、歯科金属が原因と思われていないことも多々あります。それゆえ、ずっと原因がわからないまま辛い思いをしている人も少なくありません。
また、現在金属アレルギーを起こしていなくても、後にその症状が突然現れてくる可能性はあります。

ワイヤー矯正の場合、金属アレルギーが起こることも

矯正治療の中でもよく行われているワイヤー矯正の場合、歯の表面につけるブラケットやワイヤーが金属だと、金属アレルギーを起こす可能性はあります。もし、金属アレルギーが心配であれば、プラスチックやセラミックのブラケットを選ぶ、白くコーティングされているものを選ぶ、といったことで、金属アレルギーのリスクを下げることができるほか、見た目もよく矯正治療を進めていくことができます。ただし、費用は少し高くなります。

マウスピース矯正なら金属アレルギーの人も安心

インビザライン、クリアコレクトなどのマウスピース矯正の場合、金属は一切使用しませんので、金属アレルギーのリスクは一切ありません。また、人体に無害な医療用プラスチックをしていますので、体への影響もありません。そのため、マウスピース矯正を選ぶというのも一つの方法です。

ただし、歯並びや噛み合わせによっては、マウスピース矯正の適応症には該当せず、治療ができない場合もありますので、そのような場合には、なるべく金属を使用しないブラケット矯正がおすすめです。

自分に金属アレルギーがあるかどうかは、パッチテストで知ることができますので、気になる方は皮膚科で相談してみられることをおすすめします。

受け口はできるだけ早めの対処が大事です

矯正治療は大人になってからでも十分に対処が可能、というケースも多いですが、中には大人になってから対応しても難しいケースというのがあります。その代表的なものが受け口で、程度によっては、大人になってからでも問題なく治療が可能なケースもありますが、多くの場合は大人になってからでは非常に困難となります。今回は受け口の問題点、そして受け口をできるだけ早めに治したほうがいい理由についてご紹介します。

受け口の問題点

コンプレックスを抱えやすい
受け口は、非常に見た目に影響が出やすい歯並びの一つで、特に顎が大きく前に出るような場合には、からかいの対象になりやすかったりなど、コンプレックスを抱えやすい歯並びの一つだと言えます。

発音が不明瞭になりやすい
受け口の場合、サ行、タ行が発音しにくくなる傾向があり、コミュニケーションに支障が出たり、語学習得が難しくなる、話す職業につきにくくなるなどといった問題が出たりすることもあります。

歯に問題が起きやすい
噛み合わせに偏りが出るため、歯に異常な負担がかかって歯に問題が起きやすくなります。

顎関節症のリスクがある
下あごの運動が制限されてしまい、顎関節症にかかるリスクが高くなります。

胃腸に負担がかかりやすい
噛み合わせによっては、ものがしっかりと噛めなくなることがあり、胃腸に負担がかかることがあります。

受け口になる原因は?

受け口は、骨格性に問題が起きているものと、前歯の位置関係に問題が起きているだけのものに大別されます。
骨格性の場合、下顎が前に大きく出てしまういわゆる「シャクレ」の状態になります。この場合、遺伝的な要素が強く、家族に骨格性の受け口の人がいる場合には、その可能性が非常に高くなります。
骨格に異常がなく、単に歯の位置関係が反対になっているだけの場合、口の周囲の悪習癖(唇を噛む癖、爪を噛む癖、舌で歯を押す癖など)や、元々埋まっている位置が悪かった、ということなどが関係しています。

受け口をできるだけ早く治療したほうがいい理由

もし、お子さんが受け口になっていて、ご家族に骨格性の受け口の人がいる場合には、できるだけ早目に治療を開始することが望まれます。その理由として、そのまま放置していると、下顎がどんどん前方に成長していってしまい、成長した後に矯正治療をしようとしても、普通の矯正治療では治せなくなってしまう可能性が高くなるからです。

もし、そのようなケースで矯正治療をする場合、大きくなりすぎた下顎の骨を一部切り取って引っ込める手術と矯正治療を並行して行っていく必要があり、お体の負担も大きなものになります。
できるだけ年齢の小さい段階で受け口の治療を始めることで、下顎の成長を抑制し、手術をしなくても治せる可能性が高くなります。早い場合には、3歳くらいから治療を行うことも可能ですので、お子さんが反対の噛み合わせである場合には、一度早めに歯科で相談しておくと良いでしょう。

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