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COLUMNコラム

歯並び・かみ合わせが悪いと歯周病リスクは上がる?

歯並びが悪い場合、やはり一番気になるのは見た目、という人が多いですが、歯並びが起こす問題はそれだけではありません。
実は、歯並びやかみ合わせが悪いと、歯周病のリスクが高くなる、ということも大きな問題として挙げられます。歯周病は歯茎の腫れや痛みを引き起こすだけでなく、口臭の悪化、進行すると歯を失う恐ろしい病気です。また、全身疾患のリスクを高めることも分かってきています。今回は、なぜ歯並びやかみ合わせの悪さが歯周病のリスクを高めるのかということについて解説していきます。

歯並びの悪さが歯周病のリスクを高める理由

◆歯垢や歯石が蓄積しやすい
歯がガタガタに重なっている歯並びの場合、細かい部分まで歯ブラシが届かないところというのが出てきてしまいます。そうすると、歯磨きを毎日しっかりと行っていたとしても、歯ブラシが入りにくい部分には歯垢が蓄積し、それがやがて硬くなって歯石になってしまいます。歯垢は口内細菌の集合体で、その中に含まれる歯周病菌が歯周病を引き起こす原因になりますし、歯石になるとより歯垢が蓄積し、さらに歯周病のリスクが高まります。

◆骨の破壊を起こしやすい
かみ合わせが悪く、上下の歯と歯の接触が正常に行われない場合、歯には異常な力がかかってしまいます。その状態が続くと、歯を支えている骨には破壊的な力がかかり、歯周病による骨の破壊が急速に進む原因になります。

◆口呼吸から口内の乾燥を起こしやすい
上の歯が出ている出っ歯、上下の歯がともに出ているいわゆる口ゴボの状態、上下の前歯がかみ合わない開咬(かいこう)といったかみ合わせの場合、唇が閉めにくく開いたままになりがちです。このような状態では、口の中が乾燥しやすくなり、唾液による自浄作用が働きにくくなってしまいます。そうすると、口内の細菌が繁殖して歯周病にかかるリスクが高くなってしまいます。

歯を長持ちさせるためにも矯正治療は効果的

以上でご紹介したように、歯並びの問題は見た目だけに限らず、歯周病にかかりやすくなることによって歯の寿命にも影響してきます。また、歯周病は心臓病や脳血管疾患、肺炎といった命にもかかわる様々な全身疾患のリスクを高めることでも近年とくに問題視されています。
歯並びやかみ合わせが良くなることにより歯周リスク、全身疾患リスクを大幅に減らすことができますので、そういった意味でも、今現在歯並びに問題のある方は矯正治療を検討してみられることをおすすめします。

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