歯並び・噛み合わせの悪さは頭痛を招くことがある?
頭痛の原因にはいろいろありますが、歯並びや噛み合わせが原因で頭痛を起こすこともあります。
今回は歯並び・噛み合わせの悪さと頭痛との関連性について解説していきます。
歯並び・噛み合わせの悪さと頭痛との関連性
◆噛む筋肉の働きがアンバランスになる
歯並びや噛み合わせが悪いと、全体的に均等に噛むということが難しくなります。そうすると、噛む筋肉のバランスが悪くなり、負担がかかる筋肉に痛みを感じるようになることがあります。噛む筋肉は頭部にまで繋がっていますので、それが頭痛として感じられることがあります。
◆歯ぎしり、食いしばりが起こりやすくなる
歯ぎしりや食いしばりは、歯並びや噛み合わせの悪さによって起こりやすくなることがあります。歯ぎしりや食いしばりの際には、非常に強い力が持続してかかる状態となるので、筋肉が強く緊張した状態となり、それが頭痛となって現れることがあります。
◆口腔内の変化で起こることも
歯並びや噛み合わせというのは、一度できあがったらずっと同じ状態を保つとは限りません。たとえば、歯を失ったり、虫歯の治療で詰め物や被せ物をしたり、入れ歯を入れたり、親知らずが生えてきたりすることで歯並びや噛み合わせが変わってしまうことがあります。そのような変化で顎に負担がかかり、それが頭痛の原因になってしまうこともあります。
歯並び・噛み合わせの悪さが招く「咬合関連症」
咬合関連症としては、肩こり、首の痛み、めまい、耳鳴り、難聴、慢性疲労、腰痛、立ちくらみ、冷え性、そのほかにも多岐に及び、噛むバランスが崩れることで頭の重心が変化し、そのことが体全体に影響を及ぼすと考えられています。
このような症状があって内科などを受診して検査を受けても異常が見つからず、ストレス、自律神経失調症、更年期障害と診断されることも多くあります。そして投薬されることも多くありますが、もちろんそれは単なる一時的な対症療法に過ぎず、もし歯並びが原因の場合にはまた症状が続いていくことでしょう。もし、慢性的な頭痛や上記に挙げたような不定愁訴でお悩みの場合、ひょっとしたら歯並びや噛み合わせが原因になっている可能性もあります。もちろん、歯並び・噛み合わせは、悪い状態で放置していると、歯そのもの健康も失いやすいため、矯正治療を検討してみた方が良い場合もありますので、気になる方は一度ご相談ください。