インビザラインで失敗するケースとは?
インビザラインで満足のいく結果を得るためには、インビザラインについて正しい認識を持って、患者様側が対策していくことも大事です。
今回は、インビザラインで起こりがちな失敗例と、失敗しないための対策法についてご紹介します。
インビザラインの失敗例
インビザラインのようなマウスピース矯正では、基本的に、歯磨きと食事以外にはずっと装着しておく必要があります。時間で言うと20時間以上の装着が必要です。これが守られていないと、歯を動かすのに予定以上に日数がかかってしまい、治療期間が延びてしまうことにつながります。
◆歯茎が下がった
矯正治療で歯茎が下がってしまうのは、インビザラインに限らず、ワイヤー矯正でも起こりうることです。この原因として、歯の重なりが取れることにより、歯茎のダブつきが取れ、歯茎が下がって見えてしまうこと、また、過剰な力がかかってしまうことで骨が下がってしまう、というようなことがあります。
◆噛み合わせが悪くなった
歯並びをきれいに見せようというところばかりを重視した治療を行っていると、噛み合わせが結果的に悪くなり、ものが噛みにくくなるということがあります。
◆思ったような結果にならなかった
自分の思い描いていたイメージと違う結果に終わることもあります。これは主に、患者さんと歯科医師のコミュニケーションが十分に行われておらず、両者の最終的イメージが違った場合に起こりやすくなります。
◆虫歯・歯周病になった
インビザラインは、歯磨きの時には装置を外して行いますので、歯の周囲の汚れを取り残すというリスクは少ないのですが、長時間歯の表面を覆うマウスピースを装着しているため、歯の自浄作用がうまく行われなくなり、歯磨きがきちんとできていないと虫歯や歯周病になってしまうことがあります。
◆顎関節症になった
インビザラインで噛み合わせが変わったことで顎に負担がかかり、顎の痛みや顎関節の雑音、口の開きにくさなどの症状を起こす「顎関節症」を発症する場合があります。
◆矯正後、歯並びが崩れてしまった
矯正治療後、月日が経つにつれてだんだんと歯並びが崩れてしまうことがあります。これは、矯正治療後の後戻りを防ぐ装置をきちんとつけなかった場合に起こります。
インビザラインで失敗しないための対策法
インビザラインは、どこで治療しても同じというわけではなく、治療する歯科医師の経験や技術といったものが非常に重要になってきます。そのため、治療を受ける場合には、経験豊富な歯科医師のもとで治療を受けることが大事です。
◆装置は決められた通りに装着する
インビザラインは取り外し可能なのが魅力の一つですが、きちんと装着していないと歯が動きません。そのため、患者さんが意識して装着時間を守ることが大事です。
◆磨き残しが出ないよう、しっかりとケアをする
磨き残しがあると装置をつけている間に虫歯や歯周病のリスクが高まりますので、磨き残しのないよう、丁寧に歯磨きをする必要があります。ただし、どうしても汚れの取り残しは出てきてしまうので、定期的に歯科でクリーニングを受けることも大事です。