矯正治療中のかみ合わせの違和感は治る？

矯正治療で歯を移動させる過程において、かみ合わせが変わっていくのは避けられません。口の中、歯の感覚というのは非常に敏感であることで知られており、歯と歯の間に細い糸のようなものがあるだけでもすぐにわかるほどです。
ですので、少しでもかみ合わせが変わっただけで、「すごく噛みにくい」と感じてしまうのも無理はありません。特に噛み合わせの違和感を感じやすいのは、インビザラインなどのマウスピース矯正の場合だと、マウスピースを次の段階のものに変えて間もない頃、ワイヤー矯正の場合にはワイヤーを変えた時です。
また、マウスピース矯正の場合に起こりやすいこととして、奥歯の沈み込みが起こることによって生じてくる違和感です。マウスピースには上下それぞれの厚みがありまその分、噛んだ時に奥歯が歯茎方向に沈み込む現象が起こりやすくなります。このような現象は、とくに歯ぎしりや食いしばりがある場合に現れやすく、奥歯が浮いた感じがする、といった違和感を感じることがあります。

矯正治療中に出てくるかみ合わせの違和感は、出たとしても2～3日くらいで落ち着くことが多いです。中にはもっと続く場合もありますが、長くても1週間くらいもあれば治まることが多いので、様子を見て見ましょう。
かみ合わせの変化によってはものが食べにくく感じて不安に思うかもしれませんが、一過性のものですので、心配は要りません。噛みにくい時には、無理しないで食べられるようなものを食べておくようにしてください。
とくに治療を始めた直後やマウスピースを交換した直後、調整をした直後には、歯を合わせるだけで痛みが出るほど違和感が出ることもありますが、徐々におさまっていきますので、こちらも心配は要りません。もしもいつまでたっても状況が変わらず、強い痛みがある、というような場合には、一度歯科医院に連絡し、相談してみることをおすすめします。