矯正治療をすると将来的に医療費が安くなる?
矯正治療に興味はあっても、治療費が高いからとあきらめている人もいるかもしれません。たしかに矯正治療は保険がきかない治療ということもあり、治療期間の出費は一時的にはかさんでしまいます。
ですが、将来的なことを考えた場合、実はさまざまな医療費を節約できる可能性があるので、長い目で見れば決して高い出費とも言えないのです。詳しく見ていきましょう。
矯正治療は高い?どのくらいかかる?
矯正治療というのは、ごく一部の例外を除き、自由診療となります。そのため、矯正治療の治療費は一般的に成人矯正の場合で数十万円~100万円程度、小児矯正の場合にはそれよりもかなり抑えた金額ということが多いです。ちなみに、価格設定は歯科医院によっても違いがありますし、症例によっても大きな開きがあります。
矯正治療で得られる健康上でのメリット
矯正治療をすることで、次のような健康上のメリットがあり、お口や体の病気を起こしにくくなるため、結果的に医療費の節約にもつながる可能性が高くなります。
◆歯の健康が保ちやすくなる
矯正治療をして歯並びが整うと、歯磨きがしやすくなってお口の中に汚れがたまりにくくなり、虫歯や歯周病にかかりにくくなります。また、噛み合わせも良くなるため、特定の歯にダメージが加わって悪くするということがなくなりますし、顎関節症や様々な不定愁訴も起こりにくくなります。
◆体も健康的になる
歯と体は密接に関連しており、歯が健康であることで、様々な病気にもかかりにくくなります。たとえば、よく噛めることで胃腸にダメージを与えませんし、しっかり噛むことは脳に刺激を与え、認知症の予防にも効果があります。また、虫歯や歯周病が原因で起こりやすくなる全身疾患(糖尿病、心臓病、脳梗塞、関節リウマチ、肺炎など)も予防できる可能性があります。そして、歯が健康になって歯を失わなくなることで、体幹もしっかりして転倒しにくくなり、寝たきりになるリスクを下げることにもつながります。
歯並びが悪いのに矯正治療をしない場合
歯並びに問題があるのに矯正治療をしなかった場合、虫歯や歯周病にかかりやすくなりますし、歯に異常なダメージがかかりやすくなることにより、歯を早期に失ってしまう危険性もあります。そうすると、当然、虫歯や歯周病の治療にもその都度治療費がかかってきますが、歯を失った場合、インプラントやブリッジなどの費用もドンとかさんできます。また、歯が悪くなるとその原因菌が体内に回ることで様々な病気を発症しやすくなるため、その治療費もかかってきます。このように、歯並びが悪い状態を放置するのは、将来的にさまざまな医療費がかかるリスクを増やすと言えるでしょう。
以上ご紹介したように、矯正治療をすることは、見た目だけでなく、健康面でも、経済面でも、そして様々な悩みが少なくなることから精神面にも有利に働く可能性が高いと言えます。
矯正治療を検討している方はぜひ参考にしてみてください。