インビザラインのマウスピースを入れたまま飲食してもいいの？

インビザラインのマウスピースは基本的に、食事中や歯磨きの際には外していただく必要があります。ですが時々、「食事中はいいが、ちょっとだけ何かを食べたい時、飲みたい時にいちいちマウスピースを外すのは面倒だ」とおっしゃる方がいらっしゃいます。
ですが、マウスピースをつけたまま飲食してしまうと、色々と問題が起こってしまう危険性があるため、やはり外さずに飲食することはおすすめしていません。
今回は、インビザラインのマウスピースはなぜ飲食時にいちいち外さなければならないのか、その理由についてご紹介します。

理由1.飲食物が内部に入り込む可能性がある

マウスピースと歯はフィットする構造になっていますが、場所によっては隙間があります。飲食時にマウスピースをつけたままでいると、その隙間に飲食物が入り込み、不潔な状態となりますし、糖分がそこに停滞してしまいますので、虫歯や口臭、歯周病の原因になります。また、マウスピース内部に色素が入り込み、見た目にも問題が出てしまいます。

理由2.マウスピースの変形の原因になる

歯の移動中には、マウスピースと歯との間にわずかな隙間が存在します。マウスピースをつけて食事をすると、噛む面に強い力がかかってしまい、隙間の部分が変形してしまう恐れがあります。もし変形してしまうと、歯が予定通り動かなくなってしまう恐れがあります。

理由3.奥歯が噛み合わなくなる可能性がある

マウスピースは歯を全体的に覆う構造になっており、0.5〜0.7ミリ程度の厚みがあります。もしマウスピースをつけたまま食事をして噛み合わせてしまうと、上下のマウスピースの厚みを合計した1.5ミリ分余計な力がかかることになってしまい、奥歯が沈んで、マウスピースをつけない状態では奥歯が噛み合わない状態になる可能性があります。

以上の理由から、インビザラインのマウスピースを装着している間には飲食物を摂ることを控えることが必要となってきます。ただし、水や糖分を含まないお茶くらいであれば外さずに飲んでいただくことは可能です。
また、お食事をする際に外し、またマウスピースをお口に戻す際には、歯の表面に食べカスや糖分を残さないよう、面倒ではありますが、歯の健康管理、衛生面を考えて、その都度歯磨きをしていただくことをおすすめします。