インビザラインのお手入れ・管理方法

インビザラインは、マウスピースを段階的に交換していくことで少しずつ歯を動かしていきます。そのため、歯並びにもよりますが、通常数十個使用します。一つのマウスピースは約２週間ほぼつけっぱなしということになりますので、当然細菌も繁殖します。できるだけ細菌を繁殖させず、清潔に使っていくためには、意識して丁寧なケアを行う必要があります。

基本的にインビザラインを外すタイミングは、食事、歯磨きの時です。この際、外したマウスピースは毎回きれいに洗うようにしてください。たとえ見た目的に何も付着していないようでも、すぐに洗わないと唾液のミネラル成分が付着してマウスピースが白くなったり、匂いを発生したりする原因となります。

洗い方は、流水下で指で擦りながら洗います。この際、熱いお湯で洗うと、マウスピースが変形する原因となりますので、温度には気をつけてください。細部までよく洗いたい場合には、やわらかめの歯ブラシでさっと擦る程度にし、傷つきを防ぐためにも歯磨き粉をつけて磨くことは避けてください。

マウスピース専用の洗浄剤というのも市販されています。これを使用すると、入れ歯の洗浄剤のようなもので、除菌作用があり、水洗いでは落とせない汚れ成分や匂いを効果的に取り除くことができます。研磨剤も入っていませんので、マウスピースを傷つけることもありません。
使用方法は簡単で、洗浄剤をぬるま湯につけて数分程度浸し、その後よくすすぐだけです。毎回使用する必要はありませんが、時々除菌のために使ってみるのも良いでしょう。

インビザラインのマウスピースは、医療用プラスチックでできており、変形しやすいため、外しておく際の保管には注意が必要です。もし変形、破損してしまった場合、またマウスピースの作り直しが必要になることもあります。その場合、再度型取り、作り直し、ということになりますので、治療期間が延びてしまいます。

また、外したマウスピースを使用済みのものとごっちゃにしてしまうと、どのマウスピースを使用中なのかわからなくなり、治療がスムーズに進まなくなってしまいます。

そのようなことにならないようにするためには、「マウスピースを外しておく時には専用のケースに保管する」「使用済みのマウスピースと一緒に保管しない」ということに気をつけましょう。
特に、お食事をして歯磨きをするまでのタイミングにおいて外食をする場合、専用ケースを持ってきていないと、ティッシュに包んでしまい、誤って捨ててしまったり、ご自宅でお食事をする際に外したままその辺に置いて、それを飼い犬がかじってしまったり、というようなことが起こりがちです。

そのためマウスピースを外したら、必ず専用ケースに入れる、ということを徹底するようにしましょう。