歯並び、噛み合わせと運動能力との関係
矯正治療は、見た目がよくなるのが大きな魅力ではありますが、歯並びが良くなることで歯が磨きやすくなり、歯の健康状態も保ちやすくなります。またそれだけでなく、消化機能にもプラスに働き、体幹もしっかりするので、体の健康状態改善にも大きなメリットがあります。
また、矯正することで運動能力向上の効果があることもわかっており、一流のスポーツ選手が矯正治療をした後にめざましい活躍をしたケースもいくつかあるようです。今回は、歯並び・噛み合わせと運動能力との関係についてご紹介します。
歯並びや噛み合わせが悪いと、運動能力がうまく発揮できない理由
1.思い切り食いしばれない
重いものを持ち上げたりなど、力を出す必要がある場合には、奥歯でしっかりと食いしばるということが重要になってきます。そのため、もし噛み合わせが悪い場合、思い切り力を出せない可能性があります。
2.噛み合わせが悪いと体全体の筋肉バランスに影響する
噛み合わせがずれている場合、そのズレを体のどこかが補正しようとします。その結果、全身の筋肉のバランスが悪くなってしまうことがあります。
3.スタミナ不足になりやすい
歯並びがガタガタで狭いと、舌の置き場所が小さくなってしまうため、舌が喉の方に落ちてしまう「低位舌」の状態になります。そうすると、その分喉が狭くなってしまうので、酸素の取り込みが少なくなってしまい、スタミナ不足になりやすいと言われています。
4.歯の健康が失われやすい
歯並びや噛み合わせが悪いと、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。それにより歯の健康状態が悪くなると、歯の痛みなどにより運動能力が思うように発揮できなくなります。
歯並び・噛み合わせの悪さによる運動能力の低下を防ぐための方法
◆矯正治療をする
スポーツ選手が矯正治療をして、それまでよりも良い成績を収めているように、思い切って矯正治療をしてみるというのもいいかもしれません。
矯正治療の目的は、そもそもが歯の健康、体の健康状態を改善するためのものですので、そう言った意味でも、将来のことを考えて歯並びを整えておくのはおすすめです。
◆スポーツマウスピースを入れる
歯並びや噛み合わせは良くないけれども、矯正治療までは考えられない、という方には、ひとまずスポーツマウスピースを入れることをおすすめします。
スポーツマウスピースを入れることにより、噛み合わせのずれが補正され、しっかりと噛めるようになり、運動能力の向上が期待できます。