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COLUMNコラム

矯正治療で親知らずは抜いた方がいいの?

矯正治療においては、歯を並べるスペースが足りない場合に、抜歯をして(多くの場合第一小臼歯)歯を並べる、という方法をとることがあります。なるべく抜歯は避けたいものですが、そのまま抜かずに並べると、口元が前方に突出した顔つきになることもあり、そのような場合にはやむを得ません。

このような抜歯の他にも矯正治療を行う場合、積極的に親知らずを抜く、ということが行われます。親知らずはいらない歯とよく言われますが、やはり抜きたくないという人もいるのではないでしょうか。

今回は、矯正治療の際になぜ親知らず抜歯が勧められるのか、ということについて見ていきたいと思います。

矯正治療の際に親知らず抜歯を勧められる理由

矯正治療で親知らずを抜くのを勧められる理由は、「親知らずによって歯並びが乱れてしまう可能性があるから」です。親知らずは、大体18歳くらいから生えてくる前から8番目の歯ですが、この歯が生えてくる際に手前の歯に力をかけてしまい、結果的に前歯が重なってしまうことがあります。
つまり、せっかく矯正治療できれいに並んだ歯並びが、親知らずが生えてくることによって乱れてしまうことがあるのです。

これは、絶対に起こるというわけではありませんが、やはりそのようなリスクを避けるためにも、予防的に積極的に抜くということが一般的には推奨されます。また、前方に出ている歯を後ろに引っ込めていく場合、親知らずがあることで後ろに下げにくくなってしまうという理由で抜くこともあります。

矯正治療で親知らず抜歯を勧められる時期

親知らずは、一般的に18歳前後から生えてきます。中には30代を過ぎてから生える人もいます。

矯正治療を始める時期や、お口の状況によっても親知らずを抜く時期というのは変わってきますが、親知らずが生える前に矯正治療が終わった場合には、矯正治療が終わった後に、なるべく歯根が完成する前に抜くのが楽ということもあり、親知らずの位置がある程度抜きやすいとこまで来たら、早めに抜くのが推奨されます。

もしくは、10歳前後の時期に、親知らずが卵の状態でまだやわらかい段階で抜く方法というのもあります。この方法だと、痛みや腫れを軽く、楽に抜くことができるのがメリットです。

親知らずが生え始めてから矯正治療を行う場合には、まず親知らずを抜いてから矯正治療を開始する、というパターンが多いようです。
ですが、これに関しては個人のパターンに応じてケースバイケースということになるでしょう。

一般的には、親知らずは残しておくとトラブルの原因となることが多く、他の歯に悪影響を与えることも多いため、矯正治療をしていなくとも予防的に抜歯が勧められます。とはいえ、中には残しておいて問題ないケースもありますので、ご自分の場合にはどうしたら良いか、できるだけ抜きたくないということであれば、担当医と相談してみることをおすすめします。

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