顎関節症でもマウスピース矯正はできる?治療前に確認すべきこと
「顎が痛くて、口が開きにくいことがある」「顎がコキコキ音がする」、そんな状態でもマウスピース矯正はできるのかな?」
そう心配されている方もいるかもしれません。
こういった顎関節症の症状をお持ちの方が矯正治療を考える時、「治療中に悪化しないかな?」と不安になるのは当然のことです。
今回は、顎関節症をお持ちの方がマウスピース矯正を考える際に、治療前に知っておいていただきたいことをわかりやすくお伝えします。
1.顎関節症とはどんな状態?

◆ 顎関節症の主な症状
顎関節症とは、顎の関節やその周りの筋肉にさまざまな不具合が出る状態のことです。
具体的な症状としては、
・口を開閉するときに「カクカク」「ジャリジャリ」と音がする
・口が大きく開かない
・あごや耳の周囲が痛む
といったことが挙げられます。場合によっては頭痛や肩こり、耳鳴りを伴うこともあり、日常生活に影響が出ることもあります。
◆顎関節症とかみ合わせの深い関係
顎関節症の原因としては、歯ぎしりや食いしばり、ストレス、姿勢の悪さ、かみ合わせの問題といったことが関係していると考えられていますが、一つのことが原因になるというよりもさまざまな要因が重なって起こることが多いとされています。なかでも、「かみ合わせのズレ」は顎関節に慢性的な負担をかけやすいため、歯並びと顎関節症は切り離せない関係にあると言えます。
関連記事:前とかみ合わせが変わってきた気がする・・かみ合わせって変わるものなの?
参考:サンスター 顎関節症の症状と対策
2.顎関節症でもマウスピース矯正はできる?
◆「必ずしもNGではない」が、状態の確認が前提
結論から言うと、顎関節症があるからといって、マウスピース矯正をあきらめなければならない、ということはありません。実際の判断は、顎関節症の症状の程度や、現在の状態によって変わってきます。
症状が比較的軽い場合、矯正治療は可能なケースが多いです。一方で、現在進行中で強い症状が出ている場合には、まず顎関節症の治療をして、安定を優先することが必要になってくるでしょう。
◆マウスピース矯正がむしろプラスになることも
歯並びやかみ合わせの乱れが顎関節症の一因になっているケースでは、矯正治療でかみ合わせを整えることで、顎への負担が軽減される可能性が高く、顎関節症の症状改善につながることもあります。
3.治療前に必ず確認すべきこと
◆現在の顎関節の状態を正確に診てもらう
矯正を始める前に、まず顎関節の状態をきちんと診断しておくことが大切です。レントゲンやCT、開口検査などを通じて、関節や骨に問題がないかを確認します。
「痛みがあるけど、もう慣れてしまった」「なんとなく気になる程度」という状態であっても、実際には関節に負担がかかっている場合があります。自己判断せず、まずは歯科医師に診てもらいましょう。
◆顎関節症の症状が「安定しているか」を確認する
治療を開始するかどうかの判断で重要なのが、症状が「安定しているかどうか」という点です。「痛みが強い」「口が突然開かなくなった」などといった「急性期」の状態では、矯正治療をすぐに開始するのは控えたほうがいいでしょう。症状が落ち着いた慢性期・安定期であれば、適切な管理のもとで矯正治療を進めていけることが多いです。
4.治療中に注意したいこと
顎関節症の方に多い習癖として、歯ぎしりや食いしばりがあります。これらはマウスピース矯正中にも装置へのダメージや顎への過度な負担につながるため、気をつける必要があります。
ストレス管理や就寝中の食いしばり対策など、生活習慣の見直しも治療と並行して取り組むことが大切です。
◆違和感・痛みは早めに報告する
矯正治療中、顎や関節に今まで感じなかったような痛み・違和感が出た場合は、念のために早めに担当医に報告しましょう。顎関節症の症状と矯正による一時的な不快感は区別が難しいこともあるため、専門家がきちんと判断する必要があります。
まとめ

むしろ、かみ合わせを整えることが顎関節症の改善につながるケースもあり、矯正治療がプラスに働く面もあります。「どうせ無理かも」と諦める前に、まず一度ご相談ください。あなたの状態に合った方法を、一緒に考えていきましょう。



















