インビザラインの治療期間はどのくらい?
インビザラインは、マウスピース矯正の一つで、透明なマウスピースを順次交換していくことで歯並びが整っていきます。歯の表面に器具やワイヤーを付けないので、普通のワイヤー矯正と比べると、あまり歯を動かせないイメージの強い方もいるかもしれません。ですが、実際はというと、インビザラインの治療期間は一般的なワイヤー矯正と比べて治療期間にはほとんど差がないと言えます。
インビザラインにかかる治療期間
インビザラインの治療期間は、もちろん症例によってもそれぞれ異なりますが、一般的な矯正治療と同様の期間(2年前後)が目安です。ただし、インビザラインの場合、歯の移動距離が大きすぎたり、歯を平行移動したり、ということはあまり得意としませんので、可能な症例というのはワイヤー矯正と比較して限られてきます。
インビザラインは取り組み方次第で治療期間が長引くことも
インビザラインは、固定式の装置ではなく、患者様自身で自由に取り外しが可能なマウスピース型の装置です。それゆえ食事に支障が出ない、歯磨きの時に邪魔にならない、いざというときは外せる、といった大きなメリットがありますが、逆に外せるが故のデメリットというものも存在します。
それは、装着している時間が短いと、効果が得られない、という点です。つまり、インビザラインは、患者様の取り組み方次第では、治療期間が長くなってしまうこともあるのです。
インビザラインの治療を長引かせないようにするための注意点
◆装着しない時間をなるべく短くする
インビザラインのマウスピース装置は、基本的に1日に20時間つけていないときちんと効果が出ません。そのため、マウスピース装置を外すのは、食事と歯磨きの時だけ、というように徹底することが大事です。
外しておく間はしっかり管理する
マウスピースを外している間は、ケースに必ず入れるなどして、しっかりと管理しましょう。もし紛失してしまうと、再度型をとって作り直しということになってしまいます。
決められたマウスピースの交換のタイミングを守る
マウスピースの交換は、基本的に、患者様ご自身で2週間ごとに行っていただきます。そのため、交換のタイミングをカレンダーに記入するなどして、忘れないようにすることが大事です。
虫歯や歯周病にかからないように気をつける
治療期間中に虫歯や歯周病などのトラブルが発生すると、矯正治療を中断せざるを得ない場合も出てきます。場合によってはマウスピース装置が合わなくなることもありますので、矯正中の歯のケアにはより一層注意を払いましょう。