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COLUMNコラム

どうしてマウスピースで歯が動くの?

矯正治療というと、歯の一本一本に装置をつけ、針金を通すイメージがまだまだ根強いですが、そのような従来の矯正方法とは全く違ったマウスピース矯正で治療を受ける方がだんだんと増えてきています。このように、目立たず、快適に治療が行えるマウスピース矯正に興味を持たれる方は多い一方で、「ほんとにマウスピースなんかで歯が動くの?」と疑問に思われる方も多いようです。一見、力がかかっていないように見えがちなマウスピース装置ですが、実はちゃんと歯が動くよう、精密に設計されているのです。

従来のワイヤー矯正での歯の動かし方

ワイヤー矯正イメージ
一般的によく行われている従来型のワイヤーとブラケットによる矯正治療の場合、形状記憶合金を使用したアーチ型のワイヤーを、歯の一本一本に取り付けたブラケットに固定することで、だんだんと理想的なアーチ型に整えていきます。また、それに加えて、ゴムやバネなどを装置に取り付けて、力をかけることもあります。ワイヤー矯正の場合、装置の調整や交換のために、通常月に1回程度の通院が必要で、そのたびに1時間程度の治療時間がかかります。

マウスピース矯正での歯の動かし方

マウスピース矯正では、通常数十個(症例により数は違ってきます)のマウスピースを段階的に交換していくことで少しずつ歯が動いていきます。治療に使用するマウスピースは、治療前の型取りデータと、ドクターがたてた治療計画をもとに、メーカーがこれまでの膨大な治療データによって正確に割り出された歯の移動経路通りに治療が進むよう作製されるため、これを定期的に付け替えることによって歯が計画通りに動いていくのです。このような技術は、新しいテクノロジーによって初めて可能となりました。マウスピース矯正の場合、マウスピース型矯正装置の交換は、2週間に一度くらいのペースで患者様ご自身にて行っていただき、歯科医院への通院はその後の経過確認という形になります。そのため、ワイヤー矯正と比べて通院頻度も少なくてすみますし、治療時間が長くなることもないので、忙しい方にもピッタリです。

歯に負担もかかりにくいマウスピース矯正

矯正治療では、歯にダメージを与えない程度の弱い力をかけて徐々に歯を動かしていきます。
矯正治療の期間が長くかかってしまうのはこのためです。
マウスピース矯正の場合、ワイヤー矯正よりもさらに歯にダメージが加わらないような工夫がなされているので、それゆえあまり歯が動きにくいと思われがちですが、実際に治療にかかる期間はワイヤー矯正と同じくらいです。

その秘密は、歯を最も効率的な経路で、最短距離で動かせるように、綿密に計算し尽くされているからです。このように、優しい力で歯を効率的に動かせるのも、マウスピース矯正の嬉しいところです。優しい力で動かすので、治療中の痛みもワイヤー矯正に比べて少なめです。

当院では、マウスピース矯正として、世界的に信頼度の高いインビザラインとクリアコレクトを導入しております。マウスピース矯正に興味のある方は、お気軽にご相談ください。

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