目立たない矯正、舌側矯正とマウスピース矯正の比較
目立たない矯正治療法「インビザライン」を希望される人は増えていますが、なかには思わぬトラブルが起きたり、希望した結果にならなかったり、といったことも起こっているようです。
舌側矯正とマウスピース矯正の比較
舌側矯正の場合、装置は歯の裏側につきますので、大きく口を開けるなどしない限り、全く装置は見えないので、外から見て矯正していることは分かりません。
マウスピース矯正の場合、薄くて透明なマウスピースですので、目立つことはほとんどありませんが、至近距離で注意して見れば装着していることがわかる場合もあります。
◆違和感・痛み
舌側矯正は歯の裏側に装置がつきますので、舌に触れることが多いため、全ての矯正法の中でも違和感は多めです。とはいえ、慣れであまり気にならなくなるケースが多いようです。また、ワイヤー矯正は、歯が動く際には痛みを感じやすい傾向があります。マウスピース矯正の場合、違和感は少なめです。また、歯が動く際の痛みもあまり出にくいように設計されています。
◆食べやすさ
舌側矯正は内側に装置がついているので、その分食べやすさという点では劣ります。
マウスピース矯正の場合は、お食事の際には装置を外しますので、食べにくくなることはありません。
◆喋りやすさ
舌側矯正のように歯の裏側に装置がつくと、特に最初のうちは発音、喋りにくくなることがありますが、大抵の場合は数日で慣れて問題にならなくなるようです。
マウスピース矯正の場合も同様で、最初のうちは多少喋りにくさを感じる方が多いですが、こちらも数日で慣れて問題なくなっていきます。
◆歯磨きのしやすさ
舌側矯正のように装置が歯に固定されていると、やはりその分歯磨きはしづらくなり、より歯磨きに手間がかかります。
マウスピース矯正の場合は、装置を外して歯磨きするので、歯磨きがしにくくなることはありません。
◆通院頻度
ワイヤー矯正の場合には、1ヶ月に1度程度の通院が必要となります。
マウスピース矯正の場合はマウスピース装置の交換は患者様ご自身で行っていただきますので、6週間〜2ヶ月に1度程度の通院となります。
◆金属アレルギーなど体への影響
ワイヤー矯正の場合には、金属を使用しますので、金属アレルギーのリスクはゼロではありません。
一方、マウスピース矯正の場合は、ワイヤーなどの金属は一切使用せず、医療用プラスチックでできたマウスピースを使用しますので、お身体への影響もありません。
◆効果
舌側矯正は、特に前歯を引っ込める効果に優れ、また舌で歯を押す「舌癖」を防ぐ効果もあるという特長があります。また、装置が固定されているので、勝手に歯が動いていきます。
マウスピース矯正の場合、歯を最短ルートで効率よく動かしていくことができます。ただし、装置の着脱はご自身で行っていただく必要があるため、装置をつけ忘れたり、装着時間が短かかったりすると矯正効果が現れない、という点に注意が必要です。
