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COLUMNコラム

矯正後に後悔する人としない人の違いとは

矯正治療を終えて、長かった通院期間から解放された瞬間というのは、本当に嬉しいものです。

しかしその一方で、「思っていた仕上がりと違った」「せっかく矯正したのに歯並びが戻ってきてしまった」「治療期間が長くかかりすぎた」と、後悔の声を耳にすることも少なくありません。

同じように時間とお金をかけて矯正治療を受けたはずなのに、なぜ満足する人と後悔する人に分かれてしまうのでしょうか。
今回は、矯正後に後悔する人としない人の違いについて歯科医師の立場からお話ししていきます。

「矯正して後悔した」理由とは?

矯正後に後悔する人としない人の違いとは
「後悔した」と言っても、その内容はさまざまです。まずはどのような理由があるのかを整理してみましょう。

◆見た目や噛み合わせへの不満
「思っていたほど歯並びが整わなかった」「口元の印象が変わりすぎた」「顔つきが変わった」など、事前に持っていた仕上がりのイメージと実際の結果にギャップを感じるケースです。

◆後戻り・治療期間の負担への後悔
治療自体には満足していても、保定を怠ったことで歯並びが後戻りしてしまい、「あの苦労は何だったのか」と感じてしまうケースも多く見られます。

◆むし歯や歯周病が悪化した
矯正治療中のケアが不十分であった場合、むし歯や歯周病にかかってしまった、悪化してしまったというケースもあります。

矯正後に後悔しない人の特徴

では、治療後も満足感を保てる方には、どのような共通点があるのでしょうか。

◆治療前に歯科医師とゴールとリスクをしっかり共有している
後悔しない方の多くは、治療を始める前の段階で、歯科医師と仕上がりのイメージやリスクについてしっかりすり合わせています。「思っていたのと違う」というギャップは、事前の共有不足から生まれることがほとんどです。

関連ページ:矯正を始める前に準備しておくと安心なことリスト

◆保定をしっかりと行っている
矯正治療は、「装置が外れたら終わり」ではありません。装置を付けて動かした歯は、もともとの位置に戻ろうとする性質があるため、保定装置(リテーナー)を指示通りに使い続けることが、きれいな歯並びを長く保つためには必須となります。

舌の位置や癖も後戻りに大きく関わっていますので、以下の記事も参考にして、ぜひ意識して取り組んでみてください。

関連ページ:きれいな歯並びが続く人・戻ってしまう人の違いとは?その違いは「舌の位置」にあった!
参考:公益社団法人日本臨床矯正歯科医会「後悔しない矯正歯科へのかかり方」

◆口腔ケアを念入りに行っている
矯正治療中は装置が歯につく関係で歯垢が溜まりやすく、特にワイヤー矯正の場合には磨き残しが出やすいため、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

そのため、矯正治療前よりも念入りに意識して口腔ケアを行っている人は健康な歯を維持しやすくなります。

後悔しやすい人に見られる傾向

反対に、後悔につながりやすい行動パターンもあります。当てはまるものがないか、確認してみましょう。

◆通院や装着時間を自己判断で省略しがちな人
「今日は面倒だから装置をつけなくてもいいか」「通院を少し先延ばしにしよう」といった自己判断の積み重ねは、治療計画のズレにつながり、結果的に治療期間の延長や仕上がりへの不満を招きやすくなります。

関連ページ:途中で通院が開いた場合、治療は無駄になるの?悪影響や後戻りなどのリスクは?

◆保定の重要性を軽視してしまう人
保定は、矯正治療の効果を長く保つために欠かせない仕上げの段階です。国際的な医療研究データベースでも、保定を行わなければ歯が元の位置に戻りやすいことが報告されています。「治療が終わった=もう安心」と考えてしまう方ほど、数年後に後悔しやすい傾向があります。

参考:Cochrane Library「矯正装置による治療後の歯の位置の安定化のための保定処置」

◆矯正治療前と同じ口腔ケアをしている
歯磨きに時間をかけるのはめんどくさい、と矯正治療前と同じようなケアをしていると、むし歯や歯周病の問題に悩まされやすく、途中で矯正治療を中断してむし歯や歯周病の治療をしなければならなくなることもあります。

結果的に矯正治療期間も延びてしまうことになりかねません。

まとめ

矯正治療で後悔するかどうかは、装置の種類や技術だけで決まるものではありません。治療前の相談を丁寧に行い、治療後の保定期間までしっかりやり遂げられるかどうかが、大きな分かれ道になります。

「矯正して良かった」と心から思っていただけるよう、私たちも治療前のカウンセリングから治療後のフォローまで、しっかりと寄り添っていきたいと考えています。不安なことがあれば、どんな小さなことでも遠慮なくご相談くださいね。

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